2016年6月7日火曜日

誕生日も終わり、もうすぐ始まる「コンチュウジャー」!

おはようございます。ほりです。
6月3日に28歳になりました。いえい!
もう28歳かぁ。とても大人になったとは思えません。
10年前、18歳の誕生日ってどんなんだっけ……って思い起こそうとするけど、全然思い出せないや。



稽古場でお祝いしてもらった時の写真です。
誕生日が近い山本一慶くんと一緒に。
あ、一応ですが写真中央左がほりです。
顔が幼いわ……。一応この座組みでは上から数えた方が早いんですけどね。
しかし18歳の時は、まさか10年後の誕生日の記念写真を、モト冬樹さんと一緒に撮ってるなんて考えもしなかったなぁ。

ちなみに他にも、


こーんな感じで写真におさめてもらいました。
上が須藤茉麻さん、下が小坂涼太郎くんとの写真です。
小坂くんはまだ19歳って……嘘だろ。若すぎるだろ。


そんなこんなで賑やかな稽古場だった「コンチュウジャー」なのですが、
ついに昨日、紀伊国屋ホールに劇場入りしまして、今日も明日から始まる本番へ向けての準備が着々と進んでおります。
紀伊国屋ホールという色んな演劇人の一つの目指すべき場所であり続けてきたであろう劇場で、はい、いつも通り、もしかしたらいつも以上にふざけております。

そんな「昆虫戦士コンチュウジャー」の詳細はコチラ
ご予約はコチラから出来ますっ。
土日は売り切れちゃったけど、平日はまだお席少し残っているはず!
興味があれば、ぜひぜひ!!

2016年5月26日木曜日

ほりです、お久しぶりです!

……なんてレベルじゃないですね。
1年弱更新していなかったです、このブログ。

1年間経つと色々なことがあるもので、
3本の舞台に出演し、
映像のお仕事もちょこちょことし、
空いた期間に自分の劇団ではやらないような会話主体のお芝居にがっつりと取り組み、

「全部読んでやる!」と宣言していたピンチョンの邦訳入手可能作品は全て読破し、
対して5,6年前から「今年こそ読む!」と言っているドストエフスキーの五大長編はいまだ「悪霊」と「未成年」を残したまま、
何だかんだ一番冊数読んでる作家は筒井康隆で変わらずに、

あとこのブログのタイトルはとあるロックの曲名に由来しているのですが、
その曲を書き、歌ったミュージシャンも亡くなってしまい、
(めちゃくちゃショックだったよ!)

そんなこんなでガチャガチャと過ごしていたら1年間が経っていたのです。


で、今日、ふと「ブログを書こう」と思いました。
何でだろう?
稽古が早く終わったのに、疲れていて読書する気も映画観る気も起きないからですかね。


そう、6月に舞台に出演します。
「昆虫戦士コンチュウジャー」って言います。



ふざけているように見えますが、本気です。
本気でふざけています。
作・演出は犬と串のモラルさん、主演がモト冬樹さん。
キャストには本家戦隊ものに出演していた方もいますし、犬と串の劇団員も(僕を含め)がっつり参加しております。
そんな戦隊的コメディ、アクション、ダンス、歌、筋肉……詰め込めるだけ詰め込んだ上で、笑い、狙いにいっておりますー。
詳細はコチラ(犬と串のwebです)!!
あとご予約はココから出来ますのでぜひ〜!!

本番までに何回このブログが更新されることになるのか謎ではありますが(一度も更新されない可能性だって十分にありえる)、余裕があったら随時書いていきたいと思っておりますー。やー。




やー。




2015年6月28日日曜日

ちょこっと出演したドラマが放送されましたという事後報告と、再放送があるらしいという噂。(あとスター・ウォーズ展に行きました)

今日は本日最終日のスター・ウォーズ展に滑り込んできましたよ〜!!


ひゅ〜ひゅ〜。ダース・ベイダーかっこいい〜!!

僕はマニアックなSWファンでは決してないですが、それでも十分すぎるほど楽しめましたっ。
展示の規模は大きいものではないんだけど、あの音楽たちが鳴って、目の前にライトセーバーとかジェダイ・シスたちのコスチュームのレプリカがあったら……
そりゃテンション上がりますよ!
エピソード7が楽しみだなぁ。
興味ある人は皆観てると思いますが、この特報第二弾には、やられちゃいましたよね。
墜落したミレニアム・ファルコン、朽ちたダース・ベイダーのマスク……
そしてそして、あの二人〜!!
とっても楽しみです。年末。


あとですね、ちょこっとだけ出演したドラマが昨日放送されたみたいです。
NHKの「ちゃんぽん食べたか」ってドラマの第5話。
もうすぐのはずだなぁ〜なんて思ってたら、過ぎておりましたよ。
ビックリ!
ただ再放送があるみたいです。7月18日(土)の0時10分から。
つまり17日(金)の深夜ですね〜。
金曜の夜! 金曜の夜! ゴージャスな匂いですね〜。

2015年6月6日土曜日

27歳になった夜は、ままごとの「わが星」を観ました


3日前、6月3日に27歳になりました。
27歳と言えば、ロックミュージシャンがよく死ぬことで知られている年齢です。
今ぱっと思いつくだけでも、

クロスロードの伝説が有名なロバート・ジョンソン(厳密にはブルースの人ですが)
プールで謎の死を遂げたローリング・ストーンズ初代リーダー、ブライアン・ジョーンズ
立て続けに死んだ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン
ショットガン自殺したニルヴァーナのカート・コバーン

あと最近だとエイミー・ワインハウスが亡くなったのも27歳でしたね。
そういう歳です、27歳。ついになってしまいましたよ、27歳。
健康に気をつけて生きようと思います。




タイトルにも書いたのですが、27歳の誕生日に「わが星」を観ました。



6年前の初演、4年前の再演も観ていて、特に初演はいまだに「ホリ史上最高の観劇体験」であり続けているので(あの時の衝撃といったらなかった……)、自分への誕生日プレゼントにしたら素敵だなぁと思いまして。
劇中でも誕生日が重要なイベントとして扱われることも知っていましたし。

ま〜最高でした。

もう冒頭から涙腺決壊気味でして、途中いったん落ち着いたんですが、最後の畳み掛けで完全にやられてしまいました。
お父さんお母さんのラップ風モノローグ以降は泣きっぱなしで顔面グチョグチョ。
なんでだろう、「わが星」観ると涙だけでなくて鼻水も出てくるんですよね。
初演の時相当痛い目を見て「ティッシュ持ってくれば良かった……」と思ったはずなのですが、以後全く学習せず。
初演の時は椅子に座ったまま呆然としてしまったのですがさすがに三回目ともなると何とか平常心は保っていられて、なるはやでトイレへと向かいました。

しかし本当に良かったんですよねぇ。
特に今回、「会話」の要素が大きくなった気がしてそこが凄く好きでした。
ラップ部分も、初演の時は半分くらいしか聞き取れていなかった記憶があるのですが(それはそれで圧というか、勢いを感じて凄かった……)、再演を経て、再々演の今回はより明瞭に・クリアになった気がして。
会話もラップも言葉のイメージが広がる余白が大きくなったというか。
あれ? 何か偉そうなこと言っちゃった。


正直な話。
「わが星」は今観るとちょっと甘すぎるかなぁとも思っていたんです。
軸の一つはファンタジックですらあるボーイ・ミーツ・ガールですし。
皆で手をつないで歌って踊ってっていうのも、ねぇ……なんて。
で、その心配はある程度、当たっていました。
例えば先週に観劇してバチコーンとやられてしまった快快の「再生」と「わが星」を並べられて、「もう1回観るならどっち?」って言われたら、僕は迷わず「再生」を選ぶと思います。
でもまぁ、それはあくまで今の僕の状態というか、モードというかにマッチしているのはどっちかというだけの話であって。
それに誕生日はせっかくなら甘いケーキが食べたいなえへえへ、とか何とか。


あと印象的だったのが、お芝居の内容とは離れるのですが、客席の雰囲気。
何て言うか凄くオープンな、普段演劇、ましてや小劇場なんてほぼ観ないであろう人たちが普通に座っている雰囲気。
あくまで雰囲気で証拠は全くないのですが。
あ、あと高校生の集団がいたりもして。演劇部の子たちだったのかな?
ほへーとなりました。




「わが星」からは離れますが、誕生日つながりで。
6月3日は朝から夜まで外出中、だったのですが、「『脳内ポイズンベリー』観た〜! 面白かったよ〜!」っていう会話を3回も街中、電車の中で耳にしたんです。
なんかその3回目の時に、「あ、世の中には芸術が人生の主食じゃなくてデザートとかスパイスとかに過ぎない人がいるんだ。というかそういう人の方が多いんだ!」って思ったんです。
あ、芸術って言葉は誤解を生みそうであれなんですが、あくまで演劇・映画・文学・音楽・美術……そういった表現全般、という意味合いで書きました。
アート系、エンタメ系なんて言葉もありますけど、優れたエンタメは芸術……ですよね?
ヒッチコックとかハワード・ホークスとか黒澤明とか、チャップリンとかバスター・キートンとかマルクス兄弟とか、あとモンティ・パイソンだって、芸術って言って全然違和感ないです。少なくとも僕は。ほとんど例えが映画であれなんですが。

で、で、「脳内ポイズンベリー」がどうこうって話ではなくて、
あくまで仕事のストレスを解消するような楽しい時間を過ごすために映画に触れる人、
人生を揺さぶられたいなんて全く考えることなく小説を読む人、
そういう人が社会の大多数を占めているんだってこと、今までも頭では分かっていたんですが、一昨日初めてストンと自分の中で落ちたんです。
皆仕事が忙しくて、人生ひっくり返るほどの衝撃なんて、ただ迷惑なだけなんだろうなぁと思ったのです。


本当にちなみになんですが、僕は最近だと、保坂和志の小説論三部作に完全に人生観ひっくり返される、まではいかないまでも、30度から45度ぐらいは動かされました。
今、僕の芸術とか演劇とか人生とかの考えの基盤になっているのは、間違いなくあの3冊の本です。


あ、冒頭の写真は、藤尾さんから誕生日プレゼントとして頂いたステキぬいぐるみ(エドワード・ゴーリーの作品の中に出てくるキャラクターらしいです。可愛い顔してきっと怖いやつなんでしょう)と再収穫を狙っている豆苗です。
藤尾さん、ありがとうございます!
自分への誕生日プレゼントとして、「わが星」以外に「筒井康隆コレクションⅡ 霊長類 南へ」も狙っていたんですが、予算の都合上カットされました。
どうやらこのシリーズ、筒井康隆の絶版作品を集めたものらしいのですが、「霊長類 南へ」もそうですし、何より併録されている「脱走と追跡のサンバ」を読みたいんですよね。
虎視眈々と購入の機会、伺うこととします。



「マッドマックス」の最新作、めっちゃ面白いらしいですよ。
「スターウォーズ展」にも行かなきゃ。
楽しみですね、エピソード7。



ではまた。

2015年4月20日月曜日

ピンチョン(「インヒアレント・ヴァイス」鑑賞)とピンチョン(「ヴァインランド」読了)(あとマッシュストア)

前回書いた通り、最近はあまり映画観れてなかったんですけど(今月まだ3本……)、
昨日ずーっと前から観たかった1本を観てまいりました。
ポール・トーマス・アンダーソン、通称PTAの新作!
「インヒアレント・ヴァイス」です!!

(ヒュートラ渋谷にあったパネルです。ステキですねぇ)


PTAは結構好きで、

「ブギーナイツ」(オープニングのこの長回し!)
「マグノリア」(カエルがアレすることで有名な映画です)
「パンチドランク・ラブ」(ラブストーリーなんだけど、屈折しててウフフ)
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(凄まじいです……)
「ザ・マスター」(来世まで届くんじゃないかなぁ)

とデビュー作の「ハードエイト」以外は観ていて、しかも個人的には外れなしなんですけど、
や〜、今回も良かったなぁ、PTA、
もう1回観たいなぁ、PTA、って感じでございます。

ただハマらない人はとことんハマらないかと思う今作。
同じ列にいたお兄ちゃんは寝てたし。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で、いわゆる「普通の映画」の極限まで行き着いたって意識がPTAにあって、「ザ・マスター」からは本当に今まで誰も見たことのないものを作り出そうとしているんじゃないかと(しかも商業映画として成り立つスタイルで)、そんなことを思ってしまいます。
「ゼア・ウィル〜」以降、PTA作品の音楽は、レディオヘッドのギタリストとしても知られるジョニー・グリーンウッドが一貫して担当していますが、
「OK Computer」でギターロックを限界まで推し進めて、次作「Kid A」でギターを放棄、極端に抽象度の高いエレクトロニカをやり始めたレディオヘッドの歩みとPTAのそれは何となく重なる気がします。っていうのも僕の妄想ですかねぇ。

そんなわけで「ザ・マスター」に引き続き、なんか一歩突き抜けてしまっている感じがします。
といっても、変な人がいっぱい出てきてミョーな話を展開する、結構笑える映画なんですけど。
まぁ、原作がね、奇妙奇天烈作家ピンチョンですしね!
このブログにも出てきたことあります、ピンチョン。好きですピンチョン!

まー原作と比較しますと、そりゃ省略はされてますし、
原作にはアメリカの歴史の暗部を丸ごと飲み込んでしまうような、バケモノみたいな射程の長さがあったんですがそれもなくなってますし、
てか原作未読の方は、果たしてこのピンチョン的に増え続ける登場人物の多さ、迷路みたいな関係性についていけるのか、いやきっと無理だろう、なんですけど、
でも小説は小説。映画は映画。ですよねぇ。
映画的快感、ハンパないです。
ホアキン・フェニックスとジョシュ・ブローリンの芝居を見ているだけで楽しいですし、
そしてお得意の動くカメラ。強度のある絵。
「ゼア・ウィル〜」とか「ザ・マスター」とかほどバチバチに決めてはこないですが、
ユルーい雰囲気で笑わせといてからサクッと入れてこられると、ウオゥ!ってなっちゃいますよね。
CANのVitamin Cが流れるオープニングで本当は「ぎゃ〜!」って叫びたかったです。家だったら叫んでた。それぐらいキマッてるオープニング。ジョニーの選曲も良いです。さすがにCAN好きすぎだろとは思うけど。「ノルウェイの森」でも使ってたし。
あとニール・ヤングが流れるシーン!
あれ名シーンだと思うなぁ。あーこれこそPTA……って幸せでした。

ちなみに原作読んでると、そう再構成するか!ってなるのではないかと。
そしてその試み、上手くいってると思うんですよねぇ。
さすがです。


そんなピンチョン原作の「インヒアレント・ヴァイス」ですが、噂が一つありまして……。
覆面作家、それも記者が家まで訪ねてきたらバスで山まで逃げちゃうレベルのピンチョンが出演しているのではないかっていう……。
どうやらこの動画の56~60秒に出てくるおじいさんがそうではないかと言われているのですが……。

確かにそれっぽい!


若い頃の写真がコレ↑ですからねぇ。
おじいさんになったら、あんな感じでもおかしくない……。
まーしかし、お世辞にも良いとは言えない顔立ちですよね。
歯! 歯が!って思いましたもん、最初見た時。
でもハマってしまってるんです、ピンチョンに。
というわけで、ここ最近チマチマ読み続けていた「ヴァインランド」、本日ついに読み終わりました〜。


いつも通り人物表作りましたが、今回はそんなに多くならなかったです〜。
46人。
ピンチョン読むのももう5作目なので、取捨選択出来るようになってきたってのもあると思いますが。
これでLAものは全部読み終わりましたよ〜。
その中でも一番好きだったかもしれません、「ヴァインランド」。
ドラッグにまみれてたり忍者が出てきたりでブッ飛んでて、
先の展開が全く見えず、話は広がり続けて収束せず、
でも何だか時々たまらなく切ないっていう……ピンチョンやっぱいいなぁ。
「ヴァインランド」は60年代の因縁から起こる80年代の話なんですが、
描かれる60年代の光と闇っぷりが、ひゃ〜、たまらないです。
で80年代のどうしよもない人間たちが、や〜、好きです。
主人公(の一人? そう思われる男)からして、生活保護のお金得るために年一で店の窓ガラスに突っ込んでる男ですからねぇ。
それもまた色々と理由があるんですけど……。

そんなわけで止まらないピンチョン読書。
明日からは長編処女作「V.」を読もうと思います。
25歳の時に書いた作品だってさ。今の僕より年下じゃん!




あと全然関係ないのですが、「インヒアレント・ヴァイス」観る前に、せっかく渋谷まで来たんだしってことで、PARCOで期間限定オープンしてる、マッシュストアに立ち寄ってきました。


女の子ばっかりのオシャレ雰囲気に負け、店内は軽〜くしか見なかったのですが、その代わり店頭で流れていた「マッシュ」のメイキング映像をじっくりと見たホリでございました。
菊池亜希子、ステキだなぁ。
やっぱマッシュ買い集めようかなぁ。

とそんなことを思っている、ここ最近でした。

2015年4月13日月曜日

映画的欲求不満(印刷されたボイメンが届いてちょっとなごんだりもしましたが)

バードマンが観たい!!!



というのが最近の切実な願いです。ホリです。
と言っても、


まだ「神々のたそがれ」も観れてない……。
この映画かなり吹っ切れていて凄まじいらしいのでぜひ観ておきたいんですけどねぇ。
3時間の意味不明映画でもあるらしいんですが、そういうの嫌いじゃないので。
いやでも今一番観たい新作映画は何かと言われれば、そこはやっぱり


「バードマン」なんですけどねぇ。

あ、「バードマン」、ジャズドラムのみでスコアが構成されていることも話題になってたりしますが、ジャズドラムと言えば、4月には


「セッション」もありますね。
一応ドラムを叩いてたことのある人間としては、これもマストな映画なんですよねぇ。

あとこれまたジャズつながりで、


ジャズ好き映画監督・アメリカ代表のウディ・アレンの新作もやりますよね。
ウディ・アレンの作品は最近どんどん好きになってきちゃってます。
何かウディ・アレン的人物へのシンパシーがどんどん強くなってきていて……。
性格ひねくれてきたのかな……。

そしてジャズ好き映画監督・日本代表で、ホリの大大大好きな


北野武の新作もやります、4月。
何なんだ! 詰め込みすぎだろ、4月!!
お金が〜。お金が〜。
でも観ないと溜まっていく一方なので、一つずつきっちりじっくり消化していこうと思います。
どうしても切るとしたら、ウディ・アレンかなぁ……。
でも観たいよなぁ……なんて日々悩みながら生きております最近です。

あとあと4月の注目作としては、


「ザ・トライブ」がありますよね。
全編手話のみ・字幕なしという仰天映画。
僕はこれ予告編でバコンとやられまして。
映画における同時多発会話がこんな形で可能になるなんて!と。
チラシ画像をクリックすると予告編のリンクに飛ぶという無駄なサービス精神を発揮していますので、よかったらご覧くださいませ。
(ちなみに他の映画もそうなっております)

あと3月で取りこぼしてる、ご存知カンバーバッチの


「イミテーション・ゲーム」とか、
あとこれは明日観る予定なんですが、ソフト化されておらず、ここで観なきゃ次いつ観れるかマジで分からないよ作品な、


ブレッソンの「やさしい女」とか、
あとあとテアトルグループのタダ券を使って鑑賞しようと目論んでる、うさん臭さ漂うPTA&ホアキン・フェニックスの新作


「インヒアレント・ヴァイス」とか、
そして21世紀型天才、僕より年下グザヴィエ・ドランの新作、まさかのアスペクト比1:1でも話題を呼んでる


「マミー」とか。
もう大変!! 大変!!
ひゃ〜って感じです。

そんなホリの映画生活、観たいのいっぱい、だけどあんまり観れてないという欲求不満生活なわけですが、
最近、あらあ!と思う出来事もありました。
ミニシアター勤務なもので、他のミニシアターのチラシなんかがバンバン送られてきたりするわけなんですが、そんな中の一つにこれが↓


ボイメンじゃん!
どうやらこの「サムライ★ロック」、ボイメン総出演映画らしいのです。
ボイメン総出演ドラマの出演者としては、何とも気になるところです。
6月6日からヒューマントラストシネマ渋谷で公開だとさ〜。
舞台挨拶とかで東京来るのかなぁ。
皆の元気な姿見たいなぁ、なんて思っちゃうホリでした。

では〜。

2015年3月31日火曜日

撮影とか新文芸坐でのキューブリックとか。

こんばんは。
最近はtwitterアカウントでダダ漏れてもいるのですが、色々読んだり観たりして基本ヘラヘラしながら毎日を送っております〜。
といってもそれはあくまで基本であって、ヘラヘラしていない時だってあるわけです。
たまには定期券内から勇気を出して足を踏み出してみることもあるわけで、今日がまさにそうでした。


撮影でちょっとした遠出。
朝4時半に起きて行ってまいりましたよ〜。
写真は車窓から見える田園風景(を捉えられなかったの図)と移動中読書用の「小説修行」です。
いやしかし、この「小説修行」、面白いです。
僕はここ1年ぐらい保坂和志の考え方に感化されまくっているのですが、保坂とその師匠と言っていい存在に当たる小島信夫の往復書簡集なんです、「小説修行」は。
もうね、

どうしてそういうことになるのかと言うと、カフカが夢と同じ強度を持った書き方をしたからで、現実でなくて夢の方にこそリアリティがある(夢>現実>フィクション)、夢こそリアリティの源泉だ

なんて部分は、傍線引きまくりたい衝動にかられましたよ。
図書館の本だから出来なかったんですけど……。
あと小島信夫の方は、彼の小説と同様、時々「あれ? こいつ何言っているんだ?」って思っちゃうというか、筒井康隆は小島信夫のこと「ボケている」なんて書いてましたけど(褒め言葉として!)、何回か読み直さないと、時には読み直しても混乱しちゃうような文章で。
保坂和志でさえ

「美濃」を十七、八年ぶりに読んだのですが、正直、途中から話を終えなくなりました。はじめて読んだときも途中から人物が何を話題にしているのかよくわからなかった形跡があります。

なんて言っていて、あ、保坂もそうなんだ〜、って安心しちゃいました。
それでも、というか、それだからこそ面白いんですけど、小島信夫。
あ、完全に「小説修行」の話になっちゃってましたが、撮影のことはまだ何にも喋れないので、これで仕方ない!
撮影、といっても今日はちょろちょろだったんですけどね〜。


あとですね、昨日は新文芸坐にキューブリックを観に行ってきたんですよ〜。
新文芸坐! 池袋! 定期券内!
3月29日から文芸坐ではキューブリック特集やっておりまして、キューブリック好きです!と言っている人間としては行かないわけにはいかないだろうと。
観てきたのは「時計じかけのオレンジ」と「博士の異常な愛情 または私は如何にして危険を心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」です。
や〜。
いやいやいやいや……。
最高でしたね……。
実はこの二本、DVDで確実に10回以上観ているとはいえ映画館で観るのは初めてだったんですよ。
だから「時計じかけのオレンジ」のオープニングでスクリーンが真っ赤に染まった瞬間、うお〜!!
続くマルコム・マクダウェル演じるアレックスのアップで、どえ〜!!
やっぱ違いますよ。
内容に関しては今さらここでウダウダ言うあれでもないので書かないですが、個人的にはレコードショップに置かれているビートルズとピンク・フロイドが映画館の大きなスクリーンで観て初めて分かったってことだけ。ささやかな喜びでした。
あのレコードショップのシーン大好きなんですよねぇ。
ぐるーっと回るカメラの動きとか快感以外の何ものでもない!!
てか、改めて観直して再認識したんですが、好きなシーンだらけでした、「時計じかけのオレンジ」。
凄く好きな映画です。

そして「博士の異常な愛情」。
素晴らしかったですねぇ……。
「時計じかけ」より前回の鑑賞から間が空いているということもあったのかな、正直「博士」の方がたまらなかったです、今回。
もうずーっとクスクスしちゃった。
周りがあんまり笑わないから、ちょっと抑えたけど笑い声。
でもあの映画、笑いの要素が結構芝居のニュアンスによってる気がするので、僕も笑えるようになったのは3,4回目の鑑賞からなんですよねぇ。
字幕、そんなにがっつり読まなくても分かるようになってから。
もちろんストレンジラブ博士なんかは問答無用で面白いんですが。
でもね、何回も観ているうちに大統領を中心とする会話が滅茶苦茶面白くなってきたんです。
あの感じ! いやもうこれ観てもらわないと伝わらないやつなんですが!
大統領出てくるだけでニヤニヤしちゃうもんな〜。
しかし本当にこの作品のピーター・セラーズは凄いです。
一人三役で、マンドレーク大佐では"狂人”リッパーの芝居を受けて、大統領の時はニュアンスで笑いを取りにきて、ストレンジラブ博士は力技。
「コメディの演技」って括りで見たら、いやそんな括りなくても、歴史に残る芝居だろうなぁ、きっと。
あと分かってはいたのですが、この作品の照明・モノクロ撮影の美しさは、映画館で観て改めてほえ〜っとなりましたよ。

だからね、新文芸坐のキューブリック特集、皆さん時間があったらぜひ〜!
明日からは「バリー・リンドン」(明後日行く予定!)、そして明々後日からは「フルメタル・ジャケット」と「アイズ・ワイド・シャット」の二本立て(行けるかな? 行けるよう頑張る!)ですよ〜。
何かね、お客さん入ってはいたんですが、もっと若い人がいてもいいのになって思ったのでね!
(客席の年齢層が高かったのは、僕が平日の昼間なんていう、同世代の人間が会社やらお店やらで働いているであろう時間に観に行ったことが関係している気もするけど……)

あ〜。キューブリックの次に映画館で観る映画は何かな〜。
「イミテーション・ゲーム」か「神々のたそがれ」か。
4月は観たい映画、かな〜りあるので、それについてもいずれここで書きたいと思っております。
ではでは、僕はこれからTSUTAYAで借りてきたウディ・アレンの「人生万歳」を観ま〜す。
(ウディ・アレンの新作もやりますね、4月。嗚呼、お金が……)